「お金、大丈夫なの?」
マルチワークスの話をすると、必ずといっていいほど受ける質問だ。
僕らの答えはこう。
「僕らは決してお金持ちではないけど、お金に対する漠然とした不安感はない。」
それは稼いでいる金額の問題ではなく、お金についての考え方の問題だと思っている。
今日は僕らが自分の人生を編集するために、お金についてどのように考えているかを書く。
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自分の収入の構造を理解する
僕らは、自分の収入の構造をよく理解している。
あなたがお金に対して漠然とした不安感を抱いているなら、まずは自分の収入の構造を理解しよう。
例えばあなたがサラリーマンなら、勤めている企業から年間で何百万という収入があると思うんだけど、その収入は二種類の収入からできている。
「最低限の収入」と、「プラスαの収入」だ。
「最低限の収入」とは何かというと、生活するために最低限なくてはならない収入。
例えば僕の「最低限の収入」には、友達とルームシェアをするための家賃や高熱費だったり、食費や友達と遊ぶためのお金を含んでいる。会社の往復のための交通費も含んでいるし、税金や保険、スマートフォンの支払いももちろん含んでいる。
裕福な暮らしができるだけの収入である必要はない。生きていく上で自分が絶対に確保しておきたい収入が、「最低限の収入」なんだ。
ちなみにこの「最低限の収入」は、人によってかなり変わってくる。
誰かと一緒に住むことで金額を抑えるという方法もあるし、最近では生活コストの低い地方に移住するケースも多い。
自分の結婚式を控えていたり資格試験に備えて予備校に通ったりする場合は、ここの金額は大きくなるだろう。
金額の大小は、実はそれほど重要じゃない。大事なのは、「最低限の収入」を自分できちんと把握していることだ。
そしてもう一つ抑えておきたいのが、「プラスαの収入」という考え方。
例えばあなたの年間の収入が300万で、あなたの「最低限の収入」が240万であるなら、年間の収入のうちの60万は、あなたにとって「プラスαの収入」であるといえる。
年間の収入300万 = 「最低限の収入」240万 + 「プラスαの収入」60万
ここで理解してもらいたいのは一点だけ。
あなたの手元には自由に使える60万円がある、ということだ。
自分の人生を編集する
さて、ここからがマルチワークスのお話。
もしあなたが週に5日間仕事をしているなら、あなたの手元には週に2日間の自由に使える時間と、60万円の自由に使えるお金がある。これらを使って、自分の人生を編集しよう。
ここで紹介する方法は2つ。
①自分の時間を増やす方法と、②新たな収入源をつくる方法だ。
①自分の時間を増やす
もう一度、収入の構造を確認してみよう。
年間の収入300万 = 「最低限の収入」240万 + 「プラスαの収入」60万
あなたの年間の収入は300万だけど、あなたが最低限必要な収入は年間240万。
つまり、今の収入を4/5にしても生活は成り立つんだ。
言い換えると、あなたは必ずしも週に5日も働く必要はなくて、週に4日働けば良いということなんだ。手元の60万円で週1日分の休みを買う、という言い方もできる。
仮にあなたの収入が成果によって決まるものだとしても、考え方は同じ。企業に提供する価値をこれまでの4/5にして良いとしたとき、あなたが週に何日働けば足りるのかを考えればいい。
あなたがとにかく忙しくていっぱいいっぱいなら、すぐに人事に連絡をして労働条件の交渉を始めよう。
関連記事→マルチワーカーとは誰か
”そんなにうまくいくわけない”
あなたはそう思ったかもしれない。
でも僕は、そこを変えていかないといけないような気がしている。
労働者と使用者が対等な立場で労働条件の交渉を始められないことが、働きにくさを感じる最大の原因であるように思う。
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②新たな収入源をつくる
自分の人生を編集するためのもう一つの方法が、新たな収入源をつくること。今所属している組織からの収入以外に、新たな収入源をつくる。
別の組織に所属してもいいし、自分で仕事をつくったっていい。
例えば今の組織とは別に年間で60万の収入をつくれたらどうなるか?
そう、今の組織からもらわなくてはいけない「最低限の収入」が、240万から180万に減るんだ。
こうなれば労働条件の交渉はますます始めやすくなるし、自分の時間を増やせれば新たな収入源もつくりやすくなる。
つまり、新たな収入源をつくるほど自分の時間を増やしやすくなり、自分の時間を増やすほど新たな収入源をつくりやすくなるんだ。
2つの方法を別々に紹介したけど、これらは相互に関係し合っている。
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ここまで、僕らが自分の人生を編集するために、お金についてどのように考えているかを書いた。
最後に少しだけ、僕の話をさせてほしい。
僕は今は週に3日設計事務所で働かせてもらっているんだけど、4月以降は週に4日働かせてもらうことになっている。
来年度はこの週に4日の勤務で「最低限の収入」を確保しながら、マルチワークスとして働き方に関する活動をしたり、それとは別にまちづくりの活動をしたりしようと思っている。
個人でやっている活動はどちらも収入をつくるつもりでいるから、僕はそのうちもっと金銭的に豊かになるのかもしれない。
仮に豊かにならなかったとしても、仕事や個人での活動を通じて「市場価値のデザイン」を意識し続けていれば、いざという時の働き口はなんとかなると思っている。だから僕は、将来の収入についてもそれほど不安感がない。
つまり、始めに書いた通りなんだ。
「僕らは決してお金持ちではないけど、お金に対する漠然とした不安感はない。」
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