忙しい。
ああ忙しい。
忙しい。
いよいよ年度末を迎える今日この頃、そんなことばかりが頭をよぎっている人はいませんか?
春からは「忙しさ」とうまく付き合っていきましょう。
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忙しさをつくっているもの
「週末どう?飲みにでも行かない?」
「ごめん、最近忙しくて…」
ぼくは人と飲みながらいろいろな話をするのが好きなのだが、この時期半分はこう返答される。
忙しい。
大量のやらねばならないことを抱えていたり、すぐにやることに追われている状態のことだ。
体感だが、今25歳前後の同世代に「最近の仕事はどう?」と訊くとほぼすべての人が「忙しい」と答える。そんな気がする。
また、相方の木津(@ayumukizu)とはじめたこのマルチワークスの記事を読んでくれた人からは、こんなことを訊かれたりもする。
「複数の仕事をするなんて忙しくない?」
結論から言うと、「忙しさに仕事の数は関係ない」。
ぼくらがモットーにしている「複業」と、ぼくらを取り巻く忙しさとは全くの別物だ。
参考リンク:仕事とプライベート どちらが重要か
では、何があなたをそこまで忙しくさせているのか?
あなたの仕事が終わらない理由を一緒に考えてみましょう。
効率の悪さ
仕事が終わらないのは、単純に業務効率が悪いからだ。
例えば、下記のようなことが想定される。
・仕事に取り掛かる前に段取りをする
・タスクを細分化し、やることを明確にする
・手戻りがないよう、都度使用者に成果物を見てもらう
やることがムダになったり、抜け落ちがあったりするのは論外だ。
「高燃費・低馬力」で働いている人は、忙しい状況になりがちである。
納期管理
その仕事は、いつまでに済ませるものですか?
マルチワーカーに関わらず、社会で働くほとんどの人が複数のタスクを抱えているにちがいない。
どれをいつまでに終わらせるのか、納期を明確に設定するのは重要です。
忙しいと嘆く人は、とにかく目先のタスクばかりを追いがちだし、いつも納期に追われている。
また、納期管理に大きく関わってくるのが「優先順位の設定」だ。
どういう順番で着手するのか考えることは、じぶんのなかの納期を設定することにもつながる。
環境
あなたの机の上はきれいですか?
周りに業務を妨げるものはありませんか?
いくら効率良く働く姿勢でいても、面白いバラエティ番組を観ながらマンガの積まれたデスクに座っていたら台無しだ。
必ずしも整頓された環境でなくても構わない。
ただ、集中して作業に臨みたいときは、思考を遮るものを極力排除する必要があるだろう。
人間環境
組織で働いていると、ほとんどの場合は周りにあなた以外の人間がいるだろう。
同僚、上司、来訪者…そういった存在があなたの業務効率を下げる可能性は大いにある。
忙しさから解放されたかったら、じぶんの隣人関係をマネジメントすることは重要かもしれない。
また、現代はほとんどの人がPCやスマホを持っているだろう。
電話はかかってくる、LINEは鳴り響く、さっき投稿した記事の「いいね!」が気になる…
常時ブロードバンドにつながっていることで、こうしたバーチャルな人間環境からは逃げられない。
「脱インターネット」をする必要はないとは思うが、一日のうちじぶんがどれくらいWebブラウザを開いているのかは知りたいところだ。
評価
これについて考えている人はそこまで多くはないと思う。
だが、多くの環境においてこうした構図が見て取れる。
「忙しくなればなるほど評価が上がる」
こう考えているようでは、あなたはいつまでたっても「忙しい人」のままだ。
「働いている人ほどがんばっている」
「厳しい局面を乗り越えた人ほど評価される」
そんなことはあってはならないとぼくは思う。
評価と忙しさが比例するようでは、人は多忙のスパイラルから抜け出せない。
また、悪いことに人は「慣れる」ことができてしまう。
一度忙しさになれてしまうと、それ以上の忙しさを受け容れてしまうだろう。
「働けば働くほど忙しくなくなる」
そんな状況を作り出せたら、業務効率は飛躍的に上がるだろう。
そんなの無理だって?そんなことはない。
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仕事選び
これは以前にも書いたことだが、あなたはあなたがやるべき仕事を優先してやるべきだ。
参考リンク:「便利屋」になってはいけないたったひとつの理由
では、「じぶんがやるべきでない」仕事はどうしたらいいのか?
もちろん、誰かにやってもらおう。
そのために必要なのが、コミュニケーション。
特にぼくと同世代の人は、これをニガテとする人が多い気がする。
そんなことでは正直厳しい。
仕事についての対話ができないようでは、いつまでたってもあなたは低馬力だ。
大切です、コミュ力。
忙しくなければいいのか?
ここまで当たり前のようなことを書いてきたが、本当に書きたいことはこれからだ。
ぼくは、「忙しい」ことがいけないわけじゃないと考えている。
大切なのは、じぶんが何を生み出していくか、ではないだろうか。
本屋に行けばタスクマネジメントや業務効率化について説いている。
意識の高いビジネスマン向けのWebサイトでも、同様のことが頻繁に書かれている。
それらの多くは「現状からの脱却」については非常に詳しい。
効率よくタスクをこなせれば、あなたの残業は大きく減り、ぼくと飲みに行ける日が増えるだろう。
だが、本来あなたが仕事を通じてやるべきことは「新しい価値の創出」ではないだろうか?
タスクを効率よくこなすのは、何か新しいことをはじめる時間をつくるため。
新しいことをはじめるのは、それがあなたにとってとても重要なミッションであるため。
ミッションを持って働くのは、それこそがあなたが働く意義であるため。
そう考えたら、いつまでも暇にはならないかもしれない。
でも、じぶんがやるべき仕事を見つけたあなたは暇になんてなりたいわけではないだろう。
やるべき仕事やミッションを考え、それらと向き合うこと。
忙しさ以前に、こうした思考が必要になってくる時代なのかなと思います。
せわしさからの開放
「忙しい」と書いて「せわしい」とも読む。
すぐにやらなくてはならず、せかせかした気分。あるいはその様子だ。
ぼくは、この「せわしさ」が多忙の原因なのだと思う。
ここまでいろいろ書いてきたけれど、忙しさとタスクの量は「関連はあるが絶対的にリンクしているわけではない」のではないか。
どうすれば、せわしさから抜け出せるのだろう?
それについて、ぼくはハッキリこうですと言うことはできない。
働き方のことは働きながら考えていくしかないし、まだ明確にじぶんのスタイルを見つけられてもいないからだ。
ただ、ぼく自身は企業をやめてから2年間、せわしさを感じたことは一度もない。
タスク量はときに膨大だし、この時期は寝る間も惜しんでデスクに向かっていたりもする
それでも、せわしさに心を病まないのはなぜなのか?
それは、ぼくがぼく自身の納得行く働き方をしているからだろう。
今の時点で、ぼくはそう考えています。
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